環境の取組み

物流業界は、公共の道路を使用し生活のライフラインも担ういわば国の血液でありますが、一方で化石燃料を使用し環境に大きな影響を与える業界です。当社は、国が定めた「特定輸送業者」に該当し、2006年4月の改正省エネ法施行にあわせて、低公害車の導入やエコドライブ等の温室効果ガス(CO2等)排出抑制を計画的に進めています。今後も、社会的な責任を十分認識し、循環型社会の構築のために、更なる環境保全活動に努めていきます。
環境方針
当社は、『社会的秩序の遵守を全てに優先すると共に、その業務が公共の道路を使用することに鑑み、輸送の安全確保と環境の保全に努力する』ことを環境理念とし、以下の活動で継続改善を推進します。
- 法の遵守を全ての活動の最優先とします。
- エコドライブの実践、輸送の効率化、低公害車の導入等の継続的な取組みと共に、常に先進的な取組みを通じ、地球温暖化ガスや大気汚染物質の排出を削減し、継続的な地球環境の保全活動を推進します。
- 循環型社会を目指し、5R(リデュース、リユース、リサイクル、リペア、リフュース)活動を積極的に推進します。
- 環境マネジメントシステムの有効性をはかるため目標を設定し、定期的に評価します。
- 環境教育や啓発活動を通じ、従業員及び協力会社に本方針を周知するとともに広く社会に環境情報を開示します。
平成29年4月1日
第一貨物株式会社
常務取締役 営業本部長
仲島 順
環境管理体制
環境法規則の順守
当社は以下の法規制について遵守しています。
法規制の種類 | ||
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分類 | 法律・条例等 | 遵守事項・内容 |
省エネルギー | エネルギーの使用の合理化に関する(省エネ方) |
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大気汚染防止 地球温暖化防止 |
NOx・PM法 |
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8都市条例 |
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大阪府生活環境の保全等に関する条例 |
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その他条例 等 |
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適正な廃棄物処理 | 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 |
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エコカー(低公害車)の導入
当社では低公害車、通称エコカーの導入を進めています。2000年より天然ガス(CNG)自動車を導入。(38台)2006年からはハイブリッド車を導入。(133台)
加えて、2014年度からはISS(アイドリングストップ&スタートシステム)車を積極的に導入、大型車320台、小型車113台のISS車が稼働しています。
2018年4月時点で合計604台のエコカーが稼働しています。

低燃費タイヤによるCO2削減
タイヤメーカーと共同開発した「タイヤフルメンテナンスシステム」を拡大し、年間を通じて低燃費タイヤを積極的に活用することにより省燃費を推進し、CO2削減に取り組んでいます。

エコ社服の導入
ペットボトル再生繊維を使用した社服を導入しています。500mlペットボトルが、ポロシャツに19.5本、パンツに12.3本、合計で約32本を再利用し、年間で約20tのCO2削減につなげています。

LED照明・エコライトの導入
物流業界では夜間の作業があるため灯火が必要です。当社ではLED照明やエコライトの早期導入に取り組み、大幅な電力削減に努めています。

幹線用車両へのデジタルタコグラフ完全装備
幹線用車両にデジタルタコグラフを装備し、エンジン回転数、アイドリング時間等の確認、車両毎の燃費把握と乗務員への指導・教育を行っています。乗務員の安全運転・エコドライブへの意識も高まり、導入前と比較すると大幅に燃費が向上しています。

エコドライブの推進
化石燃料を使用する企業の責務として、燃料節減と環境保全は重点課題です。積極的にエコドライブを推進しています。
- 年4回のエコドライブキャンペーン
- 運転職への環境教育

地域との共生
当社各事業所での取組みとして、国道沿いのゴミ拾いやプランターでの緑化などを、実施しています。

外部会議などへの積極的な参画
物流業界のみならず、他業界とも環境に関係した会議等に積極的に参加することで交流を図り、意見等を交換しています。
- グリーン物流パートナーシップ会議
- グリーンロジスティクス事例研究会

廃棄物処理の見える化、5R活動
当社は、法の遵守はもちろんのこと、廃棄物処理の見える化を図り、5R活動を行っております。中でも、木製廃棄パレットに代表される木くずやストレッチフィルムについては、より積極的に推進しています。
5R・・・リサイクル(再利用)、リユース(再使用)、リデュース(消費削減・ゴミ減量)、リペア(修理)、リフューズ(購入拒否)
「グリーン経営認証」の取得
地球温暖化の原因となる温室効果ガス(CO2等)の排出抑制に重点を置き、エコカーの導入や、エコドライブと安全運行のためデジタルタコグラフの導入等、計画的に進めてきました。そして新たな取組みとして、地球環境保全活動の一環として『グリーン経営認証』の取得を進め、これまでの取組みをより一層効果のあるものとすべく、進めて参ります。また、2006年4月の改正省エネ法施行により、当社は「特定輸送事業者」の届出をし、持続可能な環境保全活動を行っています。
『グリーン経営認証』とは?
交通エコロジー・モビリティ財団が認証機関となり、グリーン経営推進マニュアルに基づいて、一定のレベル以上の取組みを行っている事業者に対して、審査の上認証・登録を行うものです。
2003年10月トラック事業から始まり、2004年4月バス・タクシー事業、2005年7月旅客船、内航海運、港湾運送、倉庫事業へと対象事業が広がっています。

2018年4月現在の「グリーン経営認証」取得事業所 | |
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取得年月日 | 事業所名 |
2006.09.08 | 東京支店・千葉支店 |
2006.10.30 | 大阪支店・門真支店 |
2007.02.09 | 宇都宮支店・郡山支店 |
2007.06.29 | 小牧支店・豊橋支店 |
2007.10.19 | 仙台東支店・仙台南支店 |
2008.10.10 | 山形支店 天童支店・本社 |
2008.10.20 | 八潮支店・栗橋支店 厚木支店・営業本部 |
2009.06.30 | 新潟支店・長岡支店 |
2009.11.20 | 南大阪支店・尼崎支店 |
2011.01.07 | 静岡支店・浜松支店 |
植林活動
地球温暖化の主な原因であるCO2排出量の削減は、当社の事業においても大きな課題です。当社は、社会と地球につながる価値づくりの一つとして植林活動を実施しています。
2015年11月7日(土曜日)、山形県東村山郡山辺町にある当社「創生の森」におきまして、当社および太平興業株式会社他より63名が参加し、遊歩道整備ならびに下刈り作業を行いました。
2010年11月に環境保全への取組みの一環としてブナの苗木約3,000本を植樹してから5年が経過し、この間に苗木の背丈は約150cm、幹の太さ直径5cm程に達し、当初の3倍以上に生長しています。
この日は植林事業5周年の記念として遊歩道への木製チップ敷設作業、および苗木の生長を妨げるススキ等の雑草の刈り取りと施肥作業を実施しました。
ブナの成長のピークは50年から120年ともいわれ、大樹となって森が形成されるまでにはまだまだ多くの月日を要しますが、私達はこの森を育み、次世代へつないでいくことが役割であると認識し今後もこの活動を続けてまいります。
※当社の植林活動に対し、山形県より地球温暖化の防止に貢献したことを認証する「山形県CO2森林吸収量認証書」を交付いただきました。
環境についてのご質問・お問合せ先
第一貨物株式会社 環境対策担当 | |
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TEL | 03-3649-8185(直通) |
FAX | 03-3649-8189 |
kankyo@daiichi-kamotsu.co.jp |